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キシリトール

キシリトール (xylitol) が虫歯予防に効果があるといわれています。キシリトールは、カバノキから発見された天然の甘味料です。キシトールは、キシリットともいわれ、D‐キシロースを還元して得られる糖アルコールです。



糖アルコールとは、ブドウ糖、麦芽糖などに水素を加えて還元したもので、5個の炭素を持つ甘味炭水化物を意味しています。この甘味炭水化物であるキシリトールの仲間には、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどがあり、これらは多くの食品に用いられています。



キシリトールは、糖アルコールの中では最も甘く、砂糖と同じと言われています。また溶解時に吸熱反応(砂糖の8倍)が起こるのでガムに配合すると口の中で冷涼感が得られるのも一つの特徴です。



キシリトールは、野菜や果物の中にも含まれています。例えばイチゴには、乾燥重量100グラムあたり300mgのキシリトールが含まれています。人の体の中にも存在していて、肝臓のグルクロン酸回路で一日に15g位産生されています。



虫歯の原因のひとつに、ミュータンス菌(学名:Streptococcus mutans)が知られています。ミュータンス菌は、スクロース(グルコースとフルクトースからなる二糖)を基質として、グルコシルトランスフェラーゼによりグルカンを産生します。このグルカンにより、菌は歯の平滑面に対しても強い付着能を有し、プラーク(歯垢)を形成させます。



プラーク(歯垢)が虫歯の原因となるのは、ミュータンス菌が、スクロースやマルトースなどの糖類を代謝することにより乳酸を産生し、口腔内環境を酸性(最高でpH4近く)にすることで、エナメル質の脱灰を起こしますが、プラーク(歯垢)内は唾液によるpHの緩衝作用が弱いため特に虫歯になりやすくなります。



ミュータンス菌の糖代謝を阻害する作用が、キシリトールにはあります。しかし、全てのミュータンス菌に作用するわけでなく、キシリトールによって糖代謝を阻害されるミュータンス菌(キシリトール感受性ミュータンス連鎖球菌:感受性菌)と阻害されない非感受性菌が存在しています。



キシリトールを常用していないヒトの口腔内に存在するミュータンス菌の約1割はキシリトールによって糖代謝を阻害されない非感受性菌で、残りの9割はキシリトールによって糖代謝を阻害されるミュータンス菌です。



ところが、キシリトールを常用すると、約9割存在する感受性菌は徐々に減少し、これに代わって約1割存在していた非感受性菌が増加し続け、約3ヶ月摂取し続けると9割が非感受性菌に、1割が感受性菌となり、割合が逆転します。



この非感受性菌は突然変異株と考えられていて、非感受性菌は感受性菌に比較して、酸の産生(特に乳酸)が少なくなり、プラークの原因となる不溶性菌体外多糖体を作らないことから、むし歯になり難いミュータンス菌といえます。



つまり、不溶性菌体外多糖体が作られなければ、プラーク量が少なくなり粘着性も低いため、歯ブラシで清掃しやすく、そして、感染し難いミュータンス菌とも考えられています。



このように、キシリトールの虫歯予防効果は、ミュータンス菌の糖代謝を阻害するだけでなく、むし歯になり難いミュータンス菌を増やすからだと考えられています。



また、キシリトールには歯の再石灰化を促進する作用があるといわれています。歯の再石灰化とは、脱灰という歯を構成するハイドロオキシアパタイトの結晶からカルシウムなどのミネラル成分が溶け出して結晶構造が崩れる現象がおきても、リン酸やカルシウムがそこに沈着して結晶のミネラル成分が回復することです。



再石灰化は、口腔内が中性環境においてみられる現象で、キシリトールに限ったことではなく糖アルコール全般についてもいえることです。したがって、再石灰化については、キシリトールの作用というよりは、例えば、ガムを咬むことにより唾液の分泌が促進されて歯垢のpHが上昇して、再石灰化が促進されたのではないかとする声が大勢のようです。



以上のことから、キシリトールを含んだ食品には、「虫歯の原因になりにくい」「歯を丈夫で健康にする」として、厚生省により特定保健用食品が許可されたり、国際的な組織で行っているトゥースフレンドリー協会が認定した「歯に信頼マーク」の付いた食品があります。



ところで、食品は、キシリトールが含まれていても、砂糖などむし歯の原因になる糖が含まれていると口内が酸性になることで効果が望めません。虫歯予防にはキシリトールの含有量も大切ですが、食品全体の含有成分も大切な要素となります。



キシリトールの安全性については、食品中に含まれる量であれば経口摂取でおそらく安全と思われますが、一度に大量 (30〜40 g) 摂取すると、下痢や腹部不快感を生じるとされています。妊娠中・授乳中では過剰摂取した場合の安全性については十分なデータがないことから過剰摂取は避けた方が良いといえます。

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